熱中症にご注意！

熱中症はどのようなときに起こりやすい？

人間は、汗が蒸発して熱を奪う「気化熱」や、外の空気が皮膚の表面を介して熱を奪う「放熱」によって体の熱を逃がすことで体温調節をしています。しかし、以下の環境・状態のときは上手く体温調節ができなくなってしまうため熱中症を引き起こしやすくなります。

■環境：気温や湿度が高い、日差しが強い、閉め切っていてエアコンがない室内など

■体の状態：糖尿病・肥満・精神疾患などの持病、下痢やインフルエンザでの脱水、疲労などの体調不良など

■行動：激しい運動、長時間の屋外作業、長時間水分補給できない状況が続くなど

また、長風呂や寝汗による発汗も熱中症の原因になります。熱中症は条件が揃えば室内でも起きるため、気温や湿気が高い日は室内での過ごし方にも注意が必要です。

「熱中症かもしれない」と思ったときの対処法

周囲の方に以下の症状が見られるときは熱中症の可能性があります。すぐに対処をしましょう。

• 大量に汗をかいている
• 発熱がある
• だるさ、倦怠感がある
• 頭痛、吐き気やおう吐、めまいがある
• 筋肉痛、筋肉の硬直、けいれんがある
• 手足が上手く動かせない、上手く歩けない
• 言葉が上手く話せない
• 意識がない

「熱中症かもしれない」と思ったときは、意識があるか確認しましょう。意識がない、またははっきりしない場合はすぐに救急車を呼び、涼しい場所に移動させて衣服を脱がせたりベルトや下着をゆるめたりして熱がこもらないようにしてください。
また露出した部分の皮膚に冷水をかけたり、扇いだりして体を冷やしてあげましょう。氷のうがあるときは、首の両脇・脇の下・太腿の付け根など”太い血管があるところ”に当てると、より速く体温を下げることができます。

意識がはっきりしているようなら、涼しい場所に移動して安静にし、スポーツドリンクや経口補水液を自分で摂取してもらいましょう。意識があっても自分でうまく水分が摂取できない場合は、すぐに医療機関を受診させてください。